文化財防災センター

CH-DRM Network,Japan

National Task Force for the Japanese Cultural Heritage Disaster Risk Mitigation Network

文化財防災センターが設置されました。

10月1日、独立行政法人国立文化財機構は、
新しく文化財防災センターを設置いたしました。

文化財防災センター本部は奈良文化財研究所に置かれます。

文化財防災センターは、平成26年度から文化庁の補助事業により実施してきた文化財防災ネットワーク推進事業で築いた基盤を、常設の組織となってさらに充実・発展させ、わが国の文化財防災ネットワークの拠点となることを目指します(PDF

なお、文化財防災ネットワークのホームページは文化財防災センターのホームページが開設するまで引き続き各種の情報を発信してまいります。

文化財防災に関する各種のお問い合わせも、ひきつづきこちらにお寄せください。

東日本大震災の発生から9年の歳月が過ぎました。
 JR常磐線の全線開通など、将来に向けての明るい話題があるいっぽうで、被災地の復興、避難された方々の帰還と生活の再建はまだまだ道半ばという情報も伝えられています。
 私たちは文化財の専門家として、東日本大震災で被災した各地域の文化財や、福島第一原子力発電所の爆発事故により設定された避難区域の中に取り残された文化財の救出活動について、被災地の文化財担当者・博物館や美術館の学芸員、個人所有者など多くの皆さんのお手伝いをいたしました。
 あれから9年。救出した文化財の多くは、管理施設に保管され、破損がそれ以上進まない「安定化」のための処置が施されてきました。しかし、いまだに膨大な量の被災文化財が処置を待っています。そして、津波の被害に遭い、カビが発生した絵画作品などには、修復の手を尽くしても必ずしも被災前の状態へは戻りきらないものが少なくありません。
 これらについては、これからも根気強い安定化と修復の作業が続けられていきます。
 他方、その後も連続して発生している地震や台風、集中豪雨、そして火事などの災害によって、引き続き多くの文化財が被災する様子を見るたびに、私たちは「災害があっても文化財に被害が出ない」ようにするにはどうしたら良いのか?ということを考えないことはありません。
 文化財防災ネットワーク推進事業は、文化財に関係する国内のさまざまな団体、都道府県・区市町村の文化財所管部局の担当者の皆さんや文化庁との緊密な連携体制を構築・発展させていくことによって、「災害があっても文化財に被害が出ない」ことを究極の目的として、災害時の迅速かつ効果的な救援・支援活動の実現のため、これからも努力を続けてまいります。

独立行政法人国立文化財機構 文化財防災ネットワーク推進室

令和2年2月4日に開催された第11回文化遺産防災ネットワーク推進会議において、新たに一般社団法人国宝修理装潢師連盟が推進会議の一員としてご参加くださることになりました。同推進会議は25団体になりました。
一般社団法人国宝修理装潢師連盟ホームページ  http://www.kokuhoshuri.or.jp/


 

今回の台風19号によって、神奈川県川崎市所在の川崎市市民ミュージアムは地下に設置した収蔵施設が水没し、 所蔵する美術作品と文化財の大部分が被害を受けました。 発生以来、関係者による被災状況の確認、救出方法等の検討が進められてきましたが、 10月25日、文化庁は「台風19号で被災した川崎市市民ミュージアムへの支援についての報道発表」をホームページに掲載しました。 今後は、川崎市が対策本部を設置し、関係団体や専門家が協力していくことになります。 独立行政法人国立文化財機構は文化庁の依頼を受け、文化財防災ネットワーク推進事業によって構築している連携体制を活用し、 救出活動と応急保全処置のための技術的な課題について、協力していくことになりました。
いっぽう、この夏は豪雨災害、台風被害が連続して発生しており、台風19号についても非常に広域での被害が発生しています。 文化財の被害に関しては、これから各地から情報が出てくる可能性があります。 私たちは、このような広域的な観点から災害時の取り組みを行おうとしております。
文化庁は、川崎市市民ミュージアムに関する報道発表を出すと同時に、都道府県の文化財所管部局に対して、 広域的な取り組みによる文化財防災体制を確立するために、より一層連携を強めていくことを求めています。

決して、大規模災害ということにとらわれず、災害によって文化財が困難な状況にある場合には、私どもへ 連絡、問い合わせをお寄せください。専門的な見地から、対応をさせていただきます。

台風19号で被災した川崎市市民ミュージアムへの支援について(文化庁HP

 

HPに掲載した最新の内容をお伝えします。

2019年8月7日現在
「イベント情報」記事を1件追加しました。

2019年7月16日現在
「イベント情報」記事を2件追加しました。

イベント情報

2019年11月6日(水)~ 11月7日(木)
(奈文研)令和元年度「文化財等防災ネットワーク研修」が開催されます。

2019年7月21日(日)
歴史文化保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点シンポジウム『歴史が導く災害科学の新展開Ⅲ-日本の災害文化-』が開催されます。

2019年7月21日(日)
歴史資料ネット主催・2019年度シンポジウム「2018年水害被災地の資料保全活動―西日本豪雨・台風21号―」が開催されます。

活動報告

推進事業がおこなってきた活動の報告を記しています。

第10回文化遺産防災ネットワーク推進会議を開催しました(令和元年5月29日)。

第10回文化遺産防災ネットワーク有識者会議を開催しました(令和元年5月25日)。

刊行物/制作物

推進事業が各事業の成果としてまとめた報告書や制作物について掲載しています。

『保存科学』に掲載されている研究報告
『保存科学』58号 2019年3月 東京文化財研究所
・「津波被災資料に付着した汚れの成分分析とその由来」/佐野千絵・赤沼英男
・「都道府県地域防災計画における文化財等の保全に関する記載の現状とこれから」/中島志保・浜田拓志・高妻洋成

文化財防災マニュアルのページ
自然災害で被災資料のクリーニング処置例を紹介する動画を、専門家の監修のもとで制作し、公開しています。
文化財防災ネットワーク推進事業「文化財防災マニュアル」シリーズ第2弾として、平成30年度は被災民俗資料のクリーニング処置例〈地震災害〉・〈水害〉編を制作しました。