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災害時及び防災の支援
重要文化財崇道天皇社本殿の一部焼損に対する情報収集
令和3年7月22日に発生した、奈良市紀寺町に位置する工場の火災の延焼により、重要文化財崇道天皇社本殿の檜皮葺屋根の一部が焼損しました。宮司による的確な初期消火により、屋根一部の焼損で留まりました。
檜皮葺屋根において、焼損が途中で留まり、観察できる状況にあることは珍しく、檜皮葺屋根の消火手法や防火等の検討のための情報収集が可能と考えました。
そこで、崇道天皇社、奈良県文化財保護課のご協力のもと、奈良市消防局と文化財防災センターで現地の焼損状況の確認を10月21日に実施しました。
今後焼損箇所の部分修理が実施されるため、修理においても立会し、檜皮内部の焼損状況の記録等、今後の消火方法や防火対策の検討に必要な情報を取得する予定です。
なお、本件に関する問い合わせは、文化財防災センター(info_bosai@nich.go.jp)までお願いいたします。
参考リンク:https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2530