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更新日:2023年10月10日 19:41

講演会「大災害時代の文化財防災 過去・現在・未来―関東大震災100年」を開催しました

関東大震災から100年を迎えるにあたり、講演会「大災害時代の文化財防災 過去・現在・未来―関東大震災100年」を開催しました。東京国立博物館の平成館大講堂を会場とし、当日は160名の方にご来場いただきました。
歴史学が専門の北原糸子氏には、資料から読み解く文化財の被害状況の分析結果や、時代経ることで変わる文化財の概念についてお話いただきました。街づくり、防災が専門の加藤孝明氏は、延焼シミュレーションによる火災被害の検証結果をご報告いただくとともに、「事前復興」という、防災も含めたより良い街づくりを進めるための新しいアプローチをご紹介いただきました。
 本講演会では講演やパネルディスカッションを通じて、そもそも文化財を守ることの意義とは何か、文化財がこれからの地域社会に対して果たすべき役割を何かという、文化財保存の核心に触れるような活発な議論が行われました。

開催場所:東京国立博物館 大講堂
開催日:8月20日(日)
時間:13:00⁻16:00  
プログラム
13:00-  開会挨拶  藤原誠 (東京国立博物館 館長)
13:05-  主旨説明 高妻洋成 (文化財防災センター センター長)
13:15-  
講演 「震災復興はどう引き継がれたか‐関東大震災を中心に‐」
北原糸子氏  (立命館大学歴史都市防災研究所 客員研究員)  
講演 「次の100年、大災害から何を守るべきか?」  
    加藤孝明氏  (東京大学生産技術研究所 教授/社会科学研究所 特任教授)
  14:45-   休憩
15:00-   パネルディスカッション 
コーディネータ:建石 徹(文化財防災センター)
パネリスト  :北原糸子、加藤孝明、河野一隆(東京国立博物館 学芸研究部長)、
高妻洋成
15:55- 閉会挨拶 齊藤孝正(国立文化財機構 理事/東京文化財研究所 所長)

主催:文化財防災センター
共催:東京国立博物館、東京文化財研究所

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