• 活動実績| 普及啓発
更新日:2021年10月29日 11:50

水損紙資料の応急処置ワークショップを開催しました

文化財防災センターでは、2021年10月26日に、都道府県及び市町村の文化財担当者、博物館・美術館等の学芸員等を対象とした「水損紙資料の応急処置ワークショップ」を開催しました。
今年度は新型コロナウイルス感染予防対策のため、定員を大幅に縮小せざるをえませんでしたが、6名に受講いただきました。

奈良文化財研究所の研修用実験室にて、はじめに、東京文化財研究所の佐藤嘉則氏より「水損紙資料の微生物被害と応急処置」というタイトルで、微生物制御のための基礎知識や作業者の安全確保等について講義をしていただきました。
続いて、NPO法人 書物の歴史と保存修復に関する研究会(以下、書物研究会)の長友馨氏より「水損紙資料の応急処置」というタイトルで、水損紙資料の特徴や応急処置の考え方、技法等について講義をしていただきました。
そのあとに実施した水損紙資料の応急処置実習では、書物研究会の長友馨氏、板倉正子氏、上村浩美氏のご指導のもと、紙資料の水洗い(フローティング・ボード法)と乾燥(エア・ストリーム法)、泥落とし、水損書籍の対処をおこないました。

水損紙資料応急処置WS