• 普及啓発| 文化財防災センター| 九州国立博物館
更新日:2022年11月11日 15:00

水損書画の初期処置ワークショップを開催しました

文化財防災センターでは、2022年11月2日(水)に「水損書画の初期処置ワークショップ」を都道府県及び市町村の文化財担当者、博物館・美術館等の学芸員等を対象に開催しました。
過去の文化財レスキュー活動を振り返りますと、古文書や書籍といった紙資料が比較的早期に応急処置を実施されるのに対して、掛軸や巻物などの古書画類は、取扱いへの不安から処置が後回しになってしまう傾向が、さまざまな現場で見られるようです。そこで、このワークショップでは、書画以外の分野をご担当されている方にもご参加いただけるように、日本の伝統的な書画の構造や、基本的な取り扱い方を学んだ上で、水損した掛軸や巻子に触れ、初期処置のノウハウを習得できる内容を企画しました。受講者の方々から熱心なご質問が寄せられ、充実したワークショップとなりました。

【内容】
開催日:令和4年11月2日(水)
会 場:奈良文化財研究所 本館4階 研修用実験室
プログラム:
 講義①「災害とレスキュー」
    文化財防災センター長 髙妻洋成
 講義②「書画の構造、修理とレスキュー活動―装潢分野の文化財―」
    国宝修理装潢師連盟 池田和彦 氏
 実 技「水損書画の初期処置」
    国宝修理装潢師連盟 池田和彦 氏、
    国宝修理装潢師連盟 森田健介 氏、
    文化財防災センター 鷲頭桂

主 催:国立文化財機構 文化財防災センター
共 催:九州国立博物館
協 力:一般社団法人 国宝修理装潢師連盟

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