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お知らせ| 文化財防災センター
被災文化財等の殺虫処理講習会を開催しました
文化財防災センターでは令和6年11月6日に、「被災文化財等の殺虫処理講習会」を開催いたしました。当講習会は先日、日本液炭株式会社と三菱ガス化学株式会社より殺虫処理機材等を寄贈いただいたことから、これらの殺虫処理機材を有効活用するために、石川県の文化財関係者を対象に開催された講習会です。講習会は午前と午後の2回開催して午前は11名、午後は15名の合計26名の参加がありました。
講習会は講義と実習が行われました。講義では一時保管施設で注意しなければならない文化財害虫について、害虫標本の観察や調査のための簡易トラップの作成、殺虫処理手法について講義しました。実習では実際の装置や器材を用いて行いました。二酸化炭素殺虫処理では殺虫効果の仕組みや装置の操作方法について、低酸素濃度殺虫処理実習では、器材を使用して封入作業を行いました。
今回の実習をとおして殺虫処理の技術を広く知っていただき、一つでも多くの被災文化財を生物被害から守ることに貢献できることを期待します。
【開催日】令和6年11月6日(水)
【場 所】のと里山里海ミュージアム(石川県七尾市)
【プログラム】
(講義)
一時保管環境における生物被害対策
佐藤嘉則・島田潤(東京文化財研究所)・小峰幸夫(文化財防災センター)
(生物被害対策実習)
実習①:二酸化炭素殺虫処理実習 二俣賢・大谷比呂夢(日本液炭株式会社)
実習②:低酸素濃度殺虫処理実習 角山悠二・横山智子(三菱ガス化学株式会社)
飛田真吾(三菱ガス化学トレーディング株式会社)
生物被害対策実習(左:二酸化炭素殺虫実習、右:低酸素濃度殺虫処理実習)