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普及啓発
民俗資料の応急処置ワークショップを開催しました
文化財防災センターでは、令和6年(2024)11月29日に民俗資料の応急処置ワークショップを開催しました。民俗資料には、人々の衣食住、生業、信仰などに用いられるさまざまな道具類が含まれ、災害が発生すると、膨大な量の民俗資料が救出されます。また、その材質についても木材や金属、織物など多種多様です。そのため、災害が発生すると、膨大な量の民俗資料が救出され、資料ごとに適切な処置方法の判断が求められます。今回のワークショップでは、民俗資料の取り扱いから適切な応急処置の手法について、講義と実習を通して学んでいただきました。実習では、実際の民俗資料の洗浄作業、錆止め作業を体験してもらいました。今回のワークショップで習得した知識と技術が、災害時の民俗資料の取り扱いだけでなく、平常時の管理においても役立つものと期待されます。
【開催日】 令和6年11月29日
【場所】 国立民族学博物館
【プログラム】
<講義>
「被災民俗資料の応急処置について」 講師:日髙真吾(国立民族学博物館)
<民族資料の応急処置実習>
講師:和髙知美(文化創造巧芸)、河村友佳子、橋本沙知(国立民族学博物館)
・民俗資料の洗浄実習(泥落とし、錆落とし)
・民俗資料の錆止め実習
主催:文化財防災センター
協力:国立民族学博物館、川崎市市民ミュージアム