• レスキューおよび収蔵・展示における技術開発| 東京国立博物館
更新日:2021年2月11日 01:25

【東博】地震に対する展示の安全対策検証に向けた振動試験

 多様な美術工芸品がこのような地震を受けた際にどのような挙動を示すか、また、どのような安全対策を講じることで被害を回避できるかについて、振動試験による検証を行った。

 地震波や加振方向といった試験条件によっても結果は異なるが、土器・皿・花瓶に対する支持具等の振動・転倒対策としての効果について、主な傾向を確認することができた。支持具やテグスによって展示品を強固に固定した場合でも、振動によって緩みが生じる、あるいは敷板が大きく滑動するといった事象も起こり得るため、今後はこの点についてもより詳しく検証を進める必要がある。また、絵画や他の工芸品についても同様の検証を行い、適切な支持具の設計あるいは選定に資する技術情報を整理したいと考えている。

・三次元大型振動台を用いた振動試験
 実施日:2021121日(木)
 場所:エミック株式会社さいたま受託試験センター
 実験協力:エミック株式会社、株式会社ノビテック

・一次元振動台を用いた振動試験
 実施日:202129日(火)~11日(木)
 場所:千葉科学大学マリーナキャンパス